ブランド・ストーリー
愛犬サンク
我が家には16年の長い年月を共に過ごした愛犬サンクがいました。サンク(cinq)はフランス語で「5」を意味します。5月生まれ、そして我が家に来てくれてありがとうのthankの意味も込めて、サンクと名付けました。
サンクは病気のため、3時間ごとに薬をあげる必要がありました。そのため、亡くなるまでの8年間は外出も極力控え、常にサンクに寄り添う日々でした。
サンクが亡くなった時、あまりに深い悲しみで、目の前の全ての色が無くなったような感覚でした。そんな状態で、最後のお別れの時を迎えました。落ち込んでいた私に、葬儀社の方が「よかったらサンクちゃんに」と明るいオレンジ色のプリザーブドフラワーをくれました。
通常、葬儀の花の色といえば、白、緑、紫といった落ち着いた色を使うため、葬儀に出る度に気分が沈む感じがしていたことを思い出しました。しかし、明るいオレンジ色の花を見た時に、自分が元気付けられ、癒されるのを感じたのです。
その時の体験が、サンクフルールという事業を立ち上げるきっかけとなりました。フルールはフランス語で「花」を意味します。故人への感謝の気持ちを花で届けるお手伝いがしたい。そして、明るい色の花が持つ癒しの力で、少しでも元気付けたい。その想いが、サンクフルールの原動力となっています。
生花と人工の花
生け花 古流の師範でありながら、人工の花であるアーティシャルフラワーを手掛けている。そこがサンクフルールの大きな特長の一つです。
古流の生け方は、自然に生えている姿を大切にします。枝の流れなど、まさにそこに自然にあるかのように生けるその技法は、人工の花であるアーティシャルフラワーにも生花であるかのように命を吹き込みます。ここが、生花経験があるからこその特長となっています。
枯れない花を墓標に
そして両親が亡くなったことは、枯れない墓花:チェンジフローラルブランを開発したきっかけとなりました。頻繁に墓参りができなくてもお墓を守ってくれる、枯れない花があったら・・。試行錯誤の末、結露が出ないアクリルBOXを開発し、生花をリアルに再現しつつも枯れない墓花:チェンジフローラルブランが誕生しました。
生け花の師範だった母に導かれて始めたお花が、今は枯れない墓花として両親のお墓を見守ってくれています。
サンクフルールは、その名の通り、感謝のストーリーとともに歩いてきました。これからも変わらぬ気持ちで、故人へ感謝の気持ちを届けるお手伝いができればと思っています。